満点の星空。
これからの季節、夜に晴れれば余す所なく見上げることの出来る、大自然の天幕です。
そんな天幕にあり、この季節は二人の間に位置する関係で邪魔者扱いされやすい天の川ですが…
「もし、あの天の川に流れている星の輝きが、実は叶った幸せで輝いている短冊だったとしたら…自分たちの願いも、叶うのかも知れないね」
そんなロマンチックなことを、日本の各地で、七夕の度に誰かが必ず言うでしょう。
その七夕伝説に登場する主人公と言えば彦星と織姫ですが、その二人をつなぐ陰の立役者が居ます――それが、鵲(かささぎ)です。
今回、時期の短い七夕にちょっとした特集が出来ないかと考えて、偶然手に入った七夕くじ2015より『鵲ノ橋渡シ』をご紹介申し上げます。
鵲ノ橋渡シ
(※髪型とポーチはスタイリストの私物です。衣装セットには含まれません)
男女共用、それも話が日本に伝わった平安時代頃をモチーフとするためか、狩衣のような十二単のような、そんな少々形式張った様に見える要素が足下や胸元に見られます。
それでいて膝付近に星をちりばめたり、鵲の羽根をイメージした袖を取り入れたり、頭に短冊をアクセサリーとして載せたりする遊び心も入っており、天の川を泳いで渡る水鳥、とも取れる雰囲気を持つ服です。但しプールや海には入れませんが。
織姫と彦星が年に一度逢瀬出来るのも、鵲たちのおかげなのです…羽を広げて橋を作り、ほんの一時とはいえ大切な一時を作る鵲たちがいたからこそ。 その橋を作るために沢山集まった鵲の中から、番いになるものが出てきても、おかしくはないでしょう。
『願い叶い短冊輝く天の川、短冊流して番鵲』。
運良く手に入れられた皆さんは、七夕が来る頃に再び袖を通してあげて下さい。
本当の鵲みたいに空は飛べませんが、短冊に書かれた願いを届けたり、織姫と彦星を引き合わせたりした後、気になる相手とつがいになって、叶って輝く願い集まる天の川のほとりで、そっと好意を持っていた相手に寄り添うのも、悪くないかと思います。
ちなみにこぼれ話…
ポーチを着けているのは、本当に願い事だけを運んだ直後だからですよ。
どなたのか、って? それは、内緒です。
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